本研究委員会は,2017年から2019年のエネルギー・資源学会の定期の研究発表会,コンファレンスにおける2050年企画セッションなどでの議論を踏まえ,「我が国の温室効果ガス低減に向けた長期発展戦略の策定のための情報整理と議論に併せて,長期的なエネルギー需給の道筋に関する調査・検討を行い,その成果を学会会員,学会外の一般に対し提供する」という目的で2019年1月から活動を開始しました.
2019年8月からの研究発表会およびコンファレンスでは研究委員会としての4回の企画セッションなどで議論を行いました.2019年8月には情報整理と方法論の確立を目標としたシンポジウム,2020年12月と2021年2月には2回の「2050年エネルギーと社会」としたシンポジウムを行い,2021年5月には,これまでの研究発表会・コンファレンスでの企画セッションとシンポジウムでの知見や議論を背景として,学会誌での特集記事を掲載しました.
今回ご案内するシンポジウムでは,我が国の長期のエネルギーと経済のあるべき姿と温室効果ガス低減に向けた長期発展戦略の策定に関する「2050年エネルギーと社会」シンポジウムとして,2020年12月の「課題解決の方向性」,2021年2月の「選択肢の深掘り」の議論に続き,第3回として,世の中では高揚感さえ感じるカーボンニュートラルの実現について,多様な視点から「何が難しいのか」,そして,解決の可能性を議論します.皆様のご参加をお待ち申し上げます.
〔主 催〕
エネルギー・資源学会「2050 年に向けた日本のエネルギー需給」研究委員会
東京大学 生産技術研究所
エネルギーシステムインテグレーション(ESI)社会連携研究部門
〔共 催〕
東京大学 先端電力エネルギー・環境技術教育研究アライアンス(APET)
東京大学 エネルギー・資源フロンティアセンター(FRCER)
東京大学 生産技術研究所 持続型エネルギー・材料統合研究センター
東京大学 未来ビジョン研究センター(IFI)
〔テーマ〕 「2050 年のエネルギーと社会:何が難しいのか」
〔日 時〕 2021年5月 27日(木)13:00~17:50
〔場 所〕 オンライン開催(参加者に Zoom URL を開催1週間前にお知らせします)
〔定 員〕 300 名程度
〔スケジュール〕 (登壇者,発表タイトルは当日に向け変わることがあります.敬称略)
13:00 開会
13:05~13:30 趣旨説明と第2回シンポジウムの振り返り
荻本 和彦(東京大学 生産技術研究所
エネルギーシステムインテグレーション社会連携研究部門 特任教授)
2020年度第2回「選択肢の深掘り」の講演者とパネリスト
<第1部>
13:30~13:55 再生可能エネルギー導入の難しさ(仮題)
朝野 賢司((一財)電力中央研究所 社会経済研究所 上席研究員)
13:55~14:20 2050年カーボンニュートラルへ向けた太平洋セメントの取組み
上野 直樹(太平洋セメント(株)
カーボンニュートラル技術開発プロジェクトチームリーダー)
14:20~14:45 民生部門カーボンニュートラルへの壁:ロックイン問題
岩船 由美子(東京大学 生産技術研究所
エネルギーシステムインテグレーション社会連携研究部門 特任教授)
14:45~14:55 (休 憩)
14:55~15:20 短時間から長期間,需給バランス維持の難しさ
中澤 治久((一社)火力原子力発電技術協会 専務理事)
15:20~15:45 水素ステーションに係る規制の見直しと業界自主基準化
二宮 貴之((一財)石油エネルギー技術センター 水素エネルギー部長)
15:45~16:10 最近のLNG需給とエネルギーセキュリティー
白川 裕((独法)石油天然ガス・金属鉱物資源機構 調査部調査課 調査役)
16:10~16:20 (休 憩)
<第 2 部>
16:20~17:50 パネルディスカッション:難しさはどうやって乗り越えるのか?
モデレータ:黒沢 厚志
((一財)エネルギー総合工学研究所 研究理事 主席研究員)
パネリスト:各講演者
2020年度 第1回,第2回の各登壇者
大岡 龍三
(東京大学 生産技術研究所 人間・社会系部門 教授)
〔参 加 費(消費税込)〕 1,000 円,学生は無料
〔支払方法〕 登録後に発送する請求書にて振込先を連絡
〔申込方法〕 以下の ESI のホームページからお申し込みください(要事前登録).
https://www.esisyab.iis.u-tokyo.ac.jp/symposium/20210527/sympo20210527.html
※申込締切 定員に達した時点,または,2021 年 5 月 25 日(火)
〔問合せ先〕 ※登録後のキャンセル連絡,その他事務的連絡を含む
*一般社団法人エネルギー・資源学会 事務局
TEL 06-6446-0537 FAX 06-6446-0559 E-mail:gyoji@jser.gr.jp