2021 年のノーベル物理学賞は真鍋淑郎博士(他2名の研究者)に授与されました.その理由は「地球の気候の物理的モデリングにより変動性の定量化と温暖化の予測を行ったことに対して」(ノーベル財団HP から和訳)とのことでした.真鍋博士は1967 年の論文で全球の鉛直方向について平均気温を算定するモデルを提示しました.そのなかで大気中二酸化炭素濃度が2倍あるいは2分の1になるという感度解析を行い,その変化が全球平均気温に影響を与え得ることを示しました.これが起点となってその後の気候モデル研究自体の発展はもちろんのこと,気候変動政策形成上の科学的根拠の議論につながっていくことになります.その意味で,このノーベル賞は今日の気候変動問題の根幹に関わるもので,科学としても政策としても重要な意味を持っているといえるでしょう.
今回の懇話会では,気候モデルの専門家をお呼びして,真鍋博士に始まる研究の系譜とその今日的な意義についてご議論頂きます.皆様方の多数の参加をお待ちしております.
なお,新型コロナウイルス感染症を考慮し,オンラインを交えたハイブリッド開催とします.交流会開催については,未定です.
〔主 催〕一般社団法人エネルギー・資源学会
〔日 時〕2022年 7月 29日(金)15:00~17:00 懇話会/17:00~18:30 交流会(未定)
〔会 場〕東京ガス㈱本社ビル(東京都港区海岸1-5-20)(ハイブリッド開催)
*懇話会 13階 P-01,02会議室 *交流会 未定
※オンライン参加の方へのZoom参加案内は,会期1週間前にお知らせします. ※オンラインでの配信・通信にトラブルが発生した場合,現地参加を優先してスケジュールを進行します.また,発言者と音響設備の位置関係により,会場の音声がオンラインで聞きとりにくい場合があることを予めご了承下さい. |
〔交通〕JR山手線・京浜東北線「浜松町駅」南口連絡通路徒歩3分
〔司 会〕
東京大学大学院総合文化研究科教授 | 前田 章 |
東京ガス㈱デジタルイノベーション本部
基盤技術部次世代技術研究所副所長 |
波多江 徹 |
〔次 第〕
15:00~15:30 《話題提供(1)》
…東京大学 大気海洋研究所 気候システム研究系気候変動現象研究部門 教授 | 渡部 雅浩 氏 |
15:30~16:00 《話題提供(2)》
…国立研究開発法人 国立環境研究所 地球システム領域 上級主席研究員 (東京大学未来ビジョン研究センター教授兼務) |
江守 正多 氏 |
(16:00~16:10 休憩)
16:10~16:55 意見交換(16:55~17:00 移動)
17:00〜18:30 交流会(未定)
〔定 員〕40名程度
〔参加費(消費税込)〕
参加は、本会の正会員・特別会員に限る。産業界11,000円,大学・官公庁5,500円
※交流会開催の場合 参加費 2,200 円
〔支払方法〕①銀行振込 りそな銀行御堂筋支店(普)No.1024046 ②郵便振替 00930-5-302948
〔申込方法〕
以下の申込フォームよりお申し込み下さい(*は必ずご記入下さい)。
参加証はメールで、請求書などは郵送でお送りします。参加証は当日ご持参下さい。
また、話題提供資料は、参加者限定で事前に閲覧・ダウンロードのアドレスをお知らせしますので、申込時にE-mail アドレスをお知らせ下さい。
〔問合せ先〕
問合せはこちらよりお願いします。
(注)
会員IDをお持ちの方(正会員・特別会員担当者)はMYページにログインして申込みして下さい。
参加者以外の担当者からのお申込みの場合は、E-mail欄には担当者のアドレスを入力して下さい。
資料閲覧・ダウンロードに必要なパスワードは、原則参加者にお知らせしますので、参加者のアドレスを「その他通信欄」に入力して下さい。