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エネルギー・資源学会からの行事案内
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  • サマーワークショップ2016「パリ協定後のエネルギー技術を考える」

昨年12月の国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で合意に至ったパリ協定は、世界の全ての国を対象とした国際的な地球温暖化対策の枠組みであり、歴史の転換点でした。しかし、より特徴的だったのは、COP21が封切られた11月30日にビジネス/イノベーションの取り組みが大きく報道されたことでした。ビル・ゲイツ氏とFacebookのマーク・ザッカバーグ氏が中心になったBreakthrough Energy Coalitionには、世界的に有名な起業家やベンチャー・キャピタリストが名を連ねており、長期的で革新的なクリーン・エネルギーへの投資を強化することを謳っています。この二人以外にも米国インターネット販売大手Amazonのジェフ・ベゾス氏、中国インターネット販売大手Alibabaのジャック・マー氏などが加わっています。投資家や起業家がエネルギーのイノベーションを加速しようとしています。
温暖化対策の国際枠組みが現実になる中、議論の中心は政策からビジネス、技術に移りつつあります。しかし、エネルギー技術にはどれも一長一短があり、万能薬は存在しません。太陽光発電は多くの国で人気ですが、天候に伴う変動は避けられません。原子力発電はCO2を排出しませんが、3.11以降安全性への懸念から世界的に忌避される傾向にあります。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)などの地球温暖化対策シナリオでは二酸化炭素回収貯留技術(CCS)の重要性が指摘されていますが、世界的に実証実験の進展は芳しくありません。ワークショップでは、こうした技術やシステムの特性と社会的なトレードオフを概観し、温暖化対策が加速する中のエネルギー技術の展望について議論します。
本ワークショップを通じて、基本的な議論・ディベートの仕方やチームビルディング過程を体験することも目指しながら、上記のようなエネルギー技術の将来像や技術を組み合わせて全体で効果を最大化するための考え方を共に学びます。多様なバックグラウンドをお持ちの方々のご参加を、お待ちしております。

 

〔テ ー マ〕「パリ協定後のエネルギー技術を考える」

 

〔主  催〕エネルギー・資源学会

 

〔共  催〕国立環境研究所,地球環境戦略研究機関

 

〔協  賛〕環境経済・政策学会,空気調和・衛生工学会,省エネルギーセンター,日本エネルギー学会,日本建築学会

 

〔開 催 日〕平成28年9月1日(木) 10時開始 ~ 9月2日(金)16時終了

 

〔会  場〕国立研究開発法人国立環境研究所 (茨城県つくば市小野川16-2)

 

〔参加費(消費税込)〕
正会員・特別会員・共催/協賛団体会員7,000円,学生会員2,000円,非会員10,000円
※1.非会員の方でも参加申込みと併せて入会手続きをしていただければ、会員資格で参加できます。

※2.技術交流会参加費 正会員・特別会員・共催/協賛団体会員・非会員3,000円,学生会員1,000円

 

〔支払方法〕①銀行振込 りそな銀行御堂筋支店(普)No.1024046  ②郵便振替 00930-5-302948

 

〔宿  泊〕ホテルつくばヒルズ学園西大通り店 (〒305-0033 茨城県つくば市東新井8-7、TEL 029-896-3331)
※1.参加者、幹事が夜も集まって議論する合宿形式を想定していますので、可能な限り上記宿泊先をご利用下さい。上記宿泊先をご利用の場合は、申し込みの際に申請をお願いいたします。また、交流のため相部屋の場合もございますので、ご了承下さい。
※2.宿泊費は約4,200円/泊~約5,500円/泊(税込・朝食付・当日現金払)を予定しております。
※3.前泊が必要な場合は、お申込み時にその旨申請をお願いいたします。

 

〔申込方法〕以下の申込フォームよりお申込み下さい。
※参加者相互の交流促進のため、自己紹介シートも併せて送付下さい。
(送付先:webmaster@jser.gr.jp)

 

〔申込期限〕平成28年8月19日(金)(定員に余裕があれば以降も受付可能)

 

〔問合せ先〕

企画内容:白木 裕斗(国立環境研究所,shiraki.hiroto@nies.go.jp)
その他:一般社団法人エネルギー・資源学会 事務局
TEL:06-6446-0537 FAX:06-6446-0559 Email:webmaster@jser.gr.jp

 

〔過去実績〕

本ワークショップは1999年から毎年開催しており、若手会員が共に学び、交流する場として本会に定着しております。過去のテーマなど詳細は、Webサイト(http://www.jser.gr.jp/summer)をご確認下さい。

 

〔ワークショップ概要〕

本ワークショップは、「講演」「グループワーク」「ディベート」の3つに分けられます。「講演」はワークショップテー マに関する情報・知識のインプットを目的とし、参加者同士がディスカッションを行う上で共通認識を持つようにし ます。「グループワーク」は、最後の「ディベート」のために、ディスカッションを通して主張をまとめることが目 的です。各グループには幹事がファシリテーターとして入り、ブレインストーミングやKJ法などのグループディスカッ ション手法を使いつつ、各グループを活発化させます。全体を通して学生・社会人が一緒になって行動・議論します が、基本的に立場の上下はありませんので、学生も自発・積極的に発言することが求められます。最後の「ディベート」 は本ワークショップのアウトプットの場と位置付けており、各グループ間のディベートを通して、ワークショップテー マの本質に迫ります。

 

〔スケジュール〕
9月1日(木)
9:30 受付開始(国立環境研究所本館Ⅰ 1階ミーティングスペース)
10:00~10:10 「サマーワークショップ2016のねらい」(国立環境研究所/地球環境戦略研究機関 藤野 純一)
10:10~10:30 ワークショップ概要説明(幹事団)
10:30~12:00 グループワーク1
…グループごとに参加者自己紹介,練習ディベートなど
12:00~13:00 昼食
13:00~15:00

基調講演「気候変動問題と社会のトランスフォーメーション(試論)(仮)」
…国立環境研究所 江守 正多 氏
講演「エネルギー技術イノベーションと社会のトランジション(仮)」
…東京大学 杉山 昌広
講演「ベンチャー・キャピタルから見たクリーンテック(仮)」
…㈱東京大学エッジキャピタル(UTEC) 辻 秀樹 氏
15:00~15:15 休憩
15:15~17:00 グループワーク2
…講演のまとめ,ディベート
17:00~17:15 初日の総括
17:30~19:30 技術交流会
(国立環境研究所 地球温暖化研究棟 交流会議室,司会:白木 裕斗(国立環境研究所))
19:30~    宿泊先(ホテルつくばヒルズ学園西大通り店)へ移動

 

9月2日(金)
9:15 会場集合(国立環境研究所 地球温暖化研究棟 交流会議室)
9:30~10:00 ディベート説明(幹事団)
10:00~12:30 ディベート(Round 2,3)
12:30~13:30 昼食
13:30~15:00 ディベートの振り返り
15:00~16:00 全体報告・総括
16:00     解散

 

〔代表幹事〕藤野純一(国立環境研究所/地球環境戦略研究機関)

 

〔幹 事〕井上智弘(科学技術振興機構),井上麻衣(産業技術総合研究所),小澤暁人(産業技術総合研究所),白木裕斗(国立環境研究所),杉山昌広(東京大学),鈴木研悟(筑波大学),永井雄宇(電力中央研究所),藤澤 星(フジサワ),古林敬顕(東北大学),山口容平(大阪大学),渡邊裕美子(三菱総合研究所)

 

〔世 話 人〕松橋隆治(東京大学)

 

申込

申込は終了しました。