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エネルギー・資源学会からの行事案内
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  • オータムワークショップ2020「長期温暖化対策シナリオと企業のリスク戦略」

パリ協定の合意を経て、気候変動のリスク・機会を企業の経営戦略に織り込む動きが重要視され始めました。金融安定理事会(FSB;Financial Stability Board)が設置した気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD;TaskForce on Climate-related Financial Disclosures)は、個々の企業に対して、気候変動の影響を開示することを求めています。TCFDに賛同する企業は年々増加しており、イギリス、カナダ、フランスなど一部の国では規制や制度を設計する動きもあります。TCFDは気候変動関連リスクを、低炭素経済への「移行リスク」と気候変動による「物理的リスク」に大別しており、この内、移行リスクの分析には本会で盛んに研究されている長期温暖化対策シナリオ分析の成果の活用が期待されます。TCFDは「企業のリスク戦略に関する知見を有する産業界」と「長期脱炭素シナリオ分析の経験を有する学術界」の双方に跨る取り組みであるため、この取り組みを実効性のあるものにするには、双方のコミュニティの議論と情報交換が不可欠となります。
本ワークショップでは、1日目に長期脱炭素シナリオ分析を専門とする研究者と、TCFDに基づく企業のリスク分析を実施した実務家による講演を通じて、産業界と学術界の知見の共有、両者の間に跨るギャップの同定とその解決策について学びます。ワークショップの2日目には、インターネット上で利用可能なシナリオ・データベースを活用したチュートリアルや、グループワークでの議論の場を設け、実践を通して講演内容の理解を深化させることを目指します。多様なバックグラウンドをお持ちの方々のご参加を、お待ちしております。

 

〔テ ー マ〕「長期温暖化対策シナリオと企業のリスク戦略」

 

〔主  催〕エネルギー・資源学会

 

〔協  賛〕環境経済・政策学会,省エネルギーセンター,電気学会東京支部,日本エネルギー学会,
空気調和・衛生工学会,オペレーションズ・リサーチ学会

 

〔開 催 日〕

1日目 講演・質疑応答    2020年10月26日(月)16:00~17:30
講師 丹羽 弘善 氏(デロイトトーマツコンサルティング アソシエイトディレクター)
藤森 真一郎 氏(京都大学大学院 工学研究科 准教授)
2日目 チュートリアル・議論 2020年11月2日(月)16:00~17:30
講師 杉山 昌広 氏(東京大学 未来ビジョン研究センター 准教授)

 

〔会  場〕オンライン開催(参加者にZoom IDをお知らせします)

※オンライン参加要領は、別途案内します。

 

〔参加費(消費税込)〕正会員・特別会員・協賛団体会員1,000円,学生会員無料,非会員1,500円
※1.非会員の方でも参加申込みと併せて入会手続きをしていただければ、会員資格で参加できます。

 

〔支払方法〕①銀行振込 りそな銀行御堂筋支店(普)No.1024046  ②郵便振替 00930-5-302948

 

〔申込方法〕以下の申込フォームよりお申込み下さい。
※講演内容の参考のため、お申込み時にアンケートのご提出をお願いしております。

 

〔申込期限〕2020年10月19日(月)

 

〔問合せ先〕

ワークショップ詳細:小澤 暁人(産業技術総合研究所)
その他:一般社団法人エネルギー・資源学会 事務局
TEL:06-6446-0537 FAX:06-6446-0559 Email:webmaster@jser.gr.jp

 

〔過去実績〕

本ワークショップは1999年から毎年開催しており、若手会員が共に学び、交流する場として本会に定着しております。例年30名程度の方々が参加しています。過去のテーマなど詳細は、Webサイト(https://www.jser.gr.jp/summer)をご確認下さい。

 

<過去5年間のテーマと開催場所>
2019年 「デジタル化から期待される新たな電力ビジネスとは」 (東京大学)
2018年 「私たちのエネルギーシステムをどのようにデザインするか」 (東京理科大学)
2017年 「長崎で原子力エネルギー技術の未来を社会とともに考える」 (長崎大学)
2016年 「パリ協定後のエネルギー技術を考える」 (国立環境研究所)
2015年 「くらしの省エネルギーと住みやすさ・健康の両立を考える」 (前橋工科大学)

 

〔ワークショップ概要〕
本ワークショップは、「テーマに関する学び」「テーマに関するチュートリアル」「グループワーク」の3つに分けられます。「テーマに関する学び」では、2件の講演と質疑応答を予定しています。講演者の情報提供によりワークショップテーマに関する情報・知識をインプットするともに、質疑応答を通してワークショップテーマの本質に迫ります。「テーマに関するチュートリアル」では、TCFDガイドラインやインターネット上で利用可能なシナリオ・データベースを紹介しつつ、シナリオ研究の成果がTCFDにどのように活用されるのか/TCFDを実施する際にシナリオ研究の成果をどのように取り入れればよいのかについて検討します。「グループワーク」では、テーマに関する学びとチュートリアルを踏まえて、エネルギー・資源業界に関わる団体のTCFDを疑似体験し、TCFDの実際や可能性について議論します。全体を通して学生・社会人が一緒になって行動・議論しますが、基本的に立場の上下はありませんので、学生も自発・積極的に発言することが求められます。

 

〔スケジュール〕
1日目 10月26日(月)
15:50 受付開始
16:00〜16:05 オータムワークショップ2020のねらい(地球環境戦略研究機関 藤野 純一)
16:05〜16:10 ワークショップ概要説明(滋賀県立大学 白木 裕斗)
16:10〜16:40 講演 「企業の気候変動シナリオプランニングとリスク戦略」
講師 丹羽 弘善 氏(デロイトトーマツコンサルティング)
16:40〜17:10 講演「多様な将来シナリオ:SSP」
講師 藤森 真一郎 氏(京都大学大学院 工学研究科)
17:10〜17:30 質疑応答・次回の案内

2日目 11月2日(月)
15:50 受付開始
16:00〜16:10 1日目の振り返り(幹事団)
16:10〜16:40 チュートリアル「IPCCシナリオ・データベースのチュートリアル」
講師 杉山 昌広 氏(東京大学 未来ビジョン研究センター)
16:40〜17:10 グループワーク「エネルギー・資源業界に関わる団体のTCFDを考える」
17:10〜17:30 全体振り返り

 

〔代表幹事〕藤野純一(地球環境戦略研究機関)

 

〔幹 事〕井上智弘(エネルギー総合工学研究所),井上麻衣(リバネス),上道 茜(早稲田大学),小澤暁人(産業技術総合研究所),白木裕斗(滋賀県立大学),杉山昌広(東京大学),鈴木研悟(筑波大学),永井雄宇(電力中央研究所),藤澤 星(フジサワ),古林敬顕(秋田大学),山口容平(大阪大学),渡邊裕美子(Looop)

 

〔世 話 人〕松橋隆治(東京大学)

申込

申込は終了しました。